こんにちは、GIFMAGAZINE LABOの佐藤です。
前回からお届けしているシリーズ『GIFアニメ美術館』。
今回もGIFMAGAZINEの中でも今人気の高いクリエイターの方をご紹介します。
第2回目は、”2Dなのに3D”という不思議な立体写真GIFアニメをご紹介します。
立体写真GIFアニメは「Nishika N8000」などの多眼カメラという特殊なフィルムカメラで撮影します。
例えば「Nishika N8000」であればレンズが4つ横並びになっているので、1回のシャッターをきれば、見る視点を少しずらした4枚の写真を同時に撮ることができます。
その視差を利用して立体写真GIFアニメを作成できます。
多眼カメラの本来の利用方法は、GIFアニメではありませんでした。レンチキュラーと呼ばれる、「見る角度によって異なる像が現れる写真」を撮影するために登場したカメラです。レンチキュラーのプリントサービスがなくなって出番を失いかけた多眼カメラでしたが、スマートフォンの普及により、画面上に立体視のGIF画像として表示出来る様になりました。
今回紹介するGIFアニメ作家、吉長博さんは立体写真GIFアニメで、GIFアニメコンテスト「theGIFs」アート部門賞を受賞されています。
立体写真GIFアニメは2Dと3Dを共存する幻想的なジャンルです。ぬるぬる動く不思議な世界をお楽しみください。
作品1. 切り花… wiggle3D
水がほとばしる瞬間を立体写真に収めた作品です。まるで魔法を見ているような時間をGIFに凝縮して表現しています。
リズムよく繰り返すことでずっと眺めていられる作品です。
[タイトル]【切り花… wiggle3D】
camera : nimslo 3D
作品2. すなにぎり LightBlaster wiggle3D
ライトブラスターを使用することで、立体写真により幻想的で印象深い作品になっています。
[タイトル]【すなにぎり LightBlaster wiggle3D】
camera : nimslo 3D + LightBlaster
作品3. tamanegi
たまねぎを持った吉長博さんご自身の立体写真GIFです。ジーっと見つめれば見つめ返してくれます。たまねぎが手前にあることにより、より遠近感を感じられます。
[タイトル]【tamanegi】
camera : nimslo 3D + LightBlaster
作品4. 電動バブルメーカー
シャボン玉が広がる瞬間の立体写真GIFアニメ。吹き出す瞬間のあの気持ちよさを閉じ込めています。
[タイトル]【電動バブルメーカー】
camera : nimslo 3D
いかがだったでしょうか?今回は立体写真GIF作品をお楽しみいただきました。 更にご覧になりたい場合は吉長博さんのGIFMAGAZINE 公式GIFerページをご覧ください。
GIFアニメクリエイター:吉長博
フリー映像クリエイター。東京を中心に活動。動く立体写真GIFはGIFアニメコンテスト「theGIFs」で、アート部門賞を獲得。アクション映画好き。落語好き。SF好き。洋楽好き。立体写真好き。